PROJECT

私たちはスイスから東日本大震災の被災者へ、展覧会を通して義捐金を募ることを

目的とした美術系クリエーターの自主的な集まりです。 参加者がそれぞれユニークな

義捐金箱を創って持ち寄り、その展覧会で来場者に募金を促します。今後スイスで

行われる様々なイヴェントへ出向いて、展覧会を繰り返す予定です。

 

今年4月、*ミラノ在住の日本人有志の企画で、デザインフェアー サローネにおいて

«Charity Box EMERGENCY PROJECT FOR JAPAN»と云うデザイナー・建築家を

中心とした義捐金箱デザインの展覧会が行われました。

3.11.の震災以降、音楽家の方々がたくさんのチャリティーコンサートをしているのに比べ、

美術系の私たちは多くの行動を起こせずにいました。募金を募る方法として

『義捐金箱のデザイン展』はユニークで効果的な方法のように思えます。

 

そこで、私たちはスイスと云う国の大きさや特色を考え、スイスではスイス独自の方法で

国内の巡回展を考えました。それは作品を作者が保持して、展覧会の度にそれぞれが

作品を持ち寄って展覧会を催すと云う、参加者全員でできる限り負担を分散して

継続する方法です。それは国土が九州程の大きさで、国の端から端まで移動することが

それほど難しくないスイスならではの方法かもしれません。

 

デザイナー人口はミラノに比べれば少ないですが、現代美術から工芸、ファッションや

テキスタイルも含めたデザイン、そして建築、こんなに幅広く美術系が

一堂に会せる展覧会と云うのも今までありませんでした。

 

これからあなたの街の近くへ行ったら、是非足をお運びください!

 

*様々な募金箱のデザイン展を通して募金を集めるというアイデアははじめ、在ミラノ邦人による東日本大震災支援の

NPO「L’isola della speranza」(リゾラ デッラ スペランザ / 希望の島の意)により企画され、4月のミラノサローネ期間を

第1回展として、50名を超えるデザイナーアーティストの参加を得て現在イタリア各地を巡回中。